
RICOH GR Ⅳが欲しい。本当に欲しい。でも、あの価格は手が出せない…。そう嘆きつつも、私は一つの夢を見ることにしました。
「初代EOS 5Dに28mm F2.8を付ければ、GRⅣと似たような世界が見えるんじゃないか?」
そんな思いつきから、私は中古でEF28mm F2.8(オールドレンズ)を手に入れました。動画機能は元からなく、AFもジーコジーコと音を立てるアナログなレンズ。それでも、この組み合わせで「コスパモンスターなGR Ⅳ」を楽しむことにしたのです。
EF28mm F2.8 (旧型) と EF28mm F2.8 STM の違いは?
同じ「EF28mm F2.8」という名称でも、大きく分けて2つのモデルがあります。
私が手に入れた旧型と、後から発売されたSTMモデル。、改めて両者の違いを調べてみました。
特徴 | EF28mm F2.8 (旧型) | EF28mm F2.8 IS USM |
発売年 | 1987年 | 2012年 |
フォーカス駆動 | マイクロモーター | USM(超音波モーター) |
静音性 | ジーコジーコと音がする | 静か |
手ブレ補正 | なし | あり(IS) |
最短撮影距離 | 0.3m | 0.23m |
フィルター径 | 52mm | 58mm |
重さ | 185g | 260g |
中古価格 | 1万円前後 | 4万円台~ |
USM(超音波モーター)モデルは、静かで高速なオートフォーカスが可能です。また、手ブレ補正(IS)機能が搭載されているため、暗い場所やスローシャッターでの撮影にも威力を発揮します。また、STMモデルは動画撮影にも適しており、EOS Mシリーズなどにも相性が良いと言われていますが、私の選んだ旧型は、ジーコジーコと音がするものの、アナログ的な描写が魅力です。現代のシャープでコントラストのはっきりした写りとは異なり、どこか懐かしさを感じさせる写りが特徴です。
実際に撮ってみて…







肝心の写りは、予想通り素晴らしいものでした。現代のレンズのような突き刺さるようなシャープさはありませんが、その分、空気感や階調の豊かさを感じられます。GR Ⅳのシャープでコントラストの高い写りとはベクトルが違いますが、これはこれで「あり」です。
ボディの大きさには困りますが、この組み合わせで撮り歩くのは純粋に楽しいです。1万円ほどで手に入るレンズで、これだけの楽しみが得られるなら大満足。そう、GR Ⅳなんていらないんです!…と言い聞かせながら、今日もEOS 5Dとこのレンズを持って出かけます。
レンズだけでなくカメラ本体「EOS 5D初代」が気になる方は過去に記事を書いているのでコチラ
この組み合わせで、しばらく「コスパモンスターなGR Ⅳ」として使い続けてみようと思います。
あぁ、やっぱりGR Ⅳ欲しいかも(笑)。