Intel 12世代 Core i5-12600Kを使い始めて約4年。最近、動作に少し「もたつき」を感じるようになってきました。
メモリ価格が高騰し、CPUなども今後値上がりするという噂が後押しとなり、このタイミングで一気にアップデートを敢行することにしました。
1. アップデートの戦略:LGA1700の「最終進化」を狙う
今回の悩みどころは、今の環境をどこまで活かすかでした。
構成の検討
- マザーボード: GIGABYTE B660I AORUS PRO DDR4を継続使用。ソケットLGA1700の最終モデルである14世代まで対応可能です。
- メモリ: 現在DDR4 32GBを積んでおり、高騰中の今、買い換えるメリットは薄いと判断。
- 冷却・電源: 簡易水冷と電源は5年ほど経過しているため、経年劣化を考慮してセットで交換することにしました。
CPU選び:i9への憧れと現実
当初、Core i9への強い憧れがありました。しかし、i9は発熱量と消費電力が半端ではありません。ITXケースという限られた空間では厳しい……。 そこで浮上したのがCore i7-14700です。
- 14世代の14700からはコア数が増加。
- なんと12世代のi9を超える性能を持っている。
- 価格が5万円程度と、最新ハイエンドの中では決め手になる安さ。
ベンチマークでも最新CPUと遜色ない上位スコアを叩き出しており、これに決定しました。
2. 周辺パーツの選定と「現状維持」の判断
グラフィックボードは「見送り」
RX6700XTを継続。FPSゲームをやり込むわけでもなく、動画編集や写真現像には十分な性能です。グラボも価格が上がり続けているので、今は現状維持が賢明と判断しました。
電源と冷却は「玄人志向」で統一

CPUの性能アップに伴い、電源容量がネックになるため新調。
- 電源: 玄人志向 850W Gold(安くて大容量!)
- CPUクーラー: 玄人志向 簡易水冷3連ファンモデル(1万円切り、LEDなしのブラックモデル)
最終的に総額7万円を少しオーバーしましたが、今のCPUを売れば実質5万円程度。悪くない投資です。
3. アップデート作業:ITXケースという名の戦場
いよいよ作業開始。まずは「全バラ(全部バラす)」からですが、これが想像を絶する苦行でした。
狭い、痛い、終わらない
ITXケース内にびっしりと詰まったケーブルとパーツ。慎重に外していきますが、パーツの角などで手を痛めやすく、「薄いゴム手袋をすればよかった」と何度も後悔しました。 ホコリを払い、マザーボードを清掃。CPUのグリスをきれいに除去する作業だけで一苦労です。
試行錯誤の組み込み
まずは新しい簡易水冷の取り付け。以前のモデルとは位置や向きが異なるため、ケースとの干渉を避けながら試行錯誤して固定。 そして、新しいCPUをドキドキしながら慎重にセットし、グリスを塗布。
電源ユニットの誤算

今回の電源は「フルプラグイン式」なので、必要なコードだけ使えばスッキリ収まるはずでした。 しかし、いざ繋いでみるとコードの長さや硬さが絶妙に扱いにくい! 結局、空気の流れを妨げないよう、結束バンドを駆使して配線を整理するのに膨大な時間を費やしました。
さらに、グラボはライザーケーブル経由での取り付け。直刺しではない分、固定の難易度が上がります。
4. 運命の瞬間:電源再投入
分解からセットアップ、最後の起動確認まで……時計を見ると5時間が経過していました。まさに半日仕事。 「これでエラーが出たり、電源がつかなかったらどうしよう……」という不安が頭をよぎります。
覚悟を決めてスイッチを入れると、ファンが回り始め、ディスプレイがオンに! BIOS画面を拝めた瞬間、あまりの安堵感に「この疲れから解放された……!」と、声が出そうになりました。
5. アップデート後の実感

翌日に片付けを終え、新しくなったPCを触っています。
- 動作: 全体的にキビキビとしていて、もたつきが解消。
- 静音性: 簡易水冷の3連ファンが優秀で、ファン周りがかなり静かになりました。
5時間の格闘と7万円の投資でしたが、効果をはっきりと実感できて非常に満足しています。
今回の構成まとめ
| 項目 | 以前の構成 | アップデート後の構成 |
|---|---|---|
| CPU | Core i5-12600K | Core i7-14700 |
| CPUクーラー | 3連ファン簡易水冷 | 玄人志向 3連ファン(Black) |
| 電源 | 650W Silver | 玄人志向 850W Gold |
| マザーボード | B660I AORUS PRO | (継続) |
| グラボ | RX6700XT | (継続) |
| メモリ | DDR4 32GB | (継続) |
さて、気になるベンチマークスコアの変化については、次回の記事で詳しくお届けします。

