
僕のブログの哲学は、**「お小遣いの範囲で、最高のQOL(生活の質)を実現する」**こと。ガジェットへの情熱はそのままに、単なる「消費」ではなく、長く愛用する「相棒」を育てるDIYへと価値観がシフトしました。
その思想を体現しているのが、今メインで使っているカメラ、**SONY α7C**です。
一時はカメラ沼にどっぷり浸かり、いくつかのマウントを買い替えては売却する消費サイクルを繰り返しました。先日手放した$\text{RX100M3}$も、その過程で見直しの対象となりましたが、その**手放した決断**こそが、SONY α7Cを本当に「相棒」として愛でるきっかけになりました。
終わらない「沼」からの戦略的卒業
私のカメラ遍歴は、本格的に始めたフィルム一眼レフから始まり、デジタルへの移行で「沼」の深みを知りました。
- NIKON D810 : 本格デジタル一眼レフ初の所有機。高画質を追い求めて
- NIKON D500 : 連写性能とAF精度を追求
- FUJIFILM X-T4 : ミラーレスへの挑戦
- Panasonic LUMIX G9 PRO: 望遠とマイクロフォーサーズの軽快さを試す
- そして、 SONY α7Cへ: 「フルサイズ回帰と徹底的な軽量化の両立」という戦略的な結論
高性能を追い求め、次々と買い替える行為は、まさしく「消費」でした。最終的に「本当に必要なのは、最高のスペックではなく、日常で最も持ち出しやすい最適解だ」と気づき、多くの機材を整理。
今手元に残っているのは、SONY SONY α7C(メイン)、CANON EOS5D(フィルム時代の愛着の延長)、そしてPENTAX K-30(登山などのタフなシーン用)の3台となりました。
気になる点を解消して「唯一無二の相棒」に育てるDIY術
SONY α7Cは、ファインダー付きフルサイズミラーレスとしては当時最軽量級。しかし、正直に言えば、導入当初は「使いやすい」とは言い難い日々が続きました。小さなボディゆえのグリップの不安、少ないボタン…。
しかし、これは「自分好みに育て上げるDIYの余地がある」ということ。私はこの「不完全さ」を楽しみ、いくつかのパーツを投入して最高の使い心地を追求しました。
1. 軽快さをスポイルしない「樹脂製グリップ」の選択

中古で購入した際、金属製のグリップエクステンションが付いていましたが、これは SONY α7Cの最大の強みである「軽快さ」を台無しにしていました。
そこで探したのが、軽量な樹脂製グリップ。あるブロガーさんが自作・販売されている製品を見つけ、Amazonで即購入。この投資は正解でした。手にしっくりなじむ感触と、本体の軽さを邪魔しない設計が、このカメラを本当に使いやすくしてくれました。
2. 300円でQOLを最大化する「お小遣い戦略」

このカメラのDIYで最も「賢い暮らし」の哲学を体現しているのが、ストラップの選び方です。
専用のカメラストラップは数千円するものが多い中、「機能(落下防止)が果たせれば良い」というDIY精神で、費用対効果を追求しました。
たまたま立ち寄ったキャン★ドゥで見つけたスマホ用ストラップ。価格は$300$円程度だったと記憶しています。強度的にも軽量な SONY α7Cには問題ないと判断。
高価なブランド品を選ぶのではなく、「機能」と「お小遣いの範囲」で最良の選択をすること。これが私たちの「賢く暮らす」DIY戦略のハイライトです。
3. 軽量単焦点にこだわるレンズ哲学

SONY α7Cのコンセプトは「小型軽量」です。
便利なズームレンズや、高性能だが重い単焦点は、せっかくのボディの軽快さを損ないます。そのため、レンズ選びの基準は一貫して**「軽量な単焦点」**。今は標準ズームと単焦点を1本ずつで落ち着いています。
レンズもボディも、**最高の性能ではなく、「最適な性能」**を選ぶことで、毎日カバンに放り込めるフットワークを手に入れました。
まとめ:「型落ち」は最高の戦略的投資
現在では SONY α7C2が出ていますが、写真撮影がメインで、動画機能などにそこまで高いスペックを求めない私にとって、 SONY α7Cは**宝の持ち腐れになる前の「最適解」**でした。中古で賢く手に入れれば、初期投資も抑えられます。
このカメラをおすすめできる人:
- 徹底的な軽量化を求める人:一度この軽快さを味わうと、他のカメラが重く感じてしまいます。
- 「最高性能」より「最適性能」を求める人:普段使いの SONY α7C速度や画質は十分以上。
- 「設定をいじらない」と決めた人:ボタンが少なく操作性はシンプルですが、逆に写真に集中できます。
あなたのお小遣いの範囲で、最高のフットワークを手に入れ、愛着を持って育てていけるフルサイズ機。それが SONY α7Cです。


