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【DIY】中古dynabook G83/HSのメモリとSSDを交換してみた【爆速化計画】

こんにちは! cookfilm.blog管理人のmuunです。

以前、中古PCとして「dynabook G83」のレビュー記事を書きました。その軽さ、コンパクトさ、そして打ちやすいキーボードに惚れ込み、今では僕のブログ執筆に欠かせない相棒です。

ただ、一つだけ気になっていたのが、中古ゆえの「スペックの物足りなさ」でした。

僕のG83は、メモリが8GB、ストレージが256GBのSSDでした。ブログを書く程度なら問題ないのですが、写真の編集や複数のアプリを同時に立ち上げると、少しもたつくことがありました。

そこで、思い切ってメモリとSSDを自分で交換することにしました。

今回は、僕が実際に挑戦したdynabook G83の**「爆速化計画」**についてお話しします。

【この記事のポイント】

  • モバイル特化PCなのに拡張性が高い: 薄くて軽いのに、メモリやSSDを自分で交換できる珍しいPCです。
  • 費用対効果が抜群: 本体込みの約3.5万円のDIYを加えることで、余裕のあるスペックで快適さを手に入れられます。
  • 愛着が湧く: 自分でメンテナンスすることで、PCが単なる道具ではなく「愛機」になります。

1. なぜ自分でアップグレードするのか?

新品のノートPCは、予算に合わせて最初からスペックを選べますが、中古はそうはいきません。しかし、中古の最大のメリットは、安く手に入れて、自分好みにカスタマイズできることです。

特に、dynabook G83/HSは、この時期以降のモバイルPCとしては珍しく、メモリやSSDを自分で交換できる設計になっています。この拡張性こそが、このPCを長く使い続ける上での最高の強みだと僕は考えています。

「お小遣いの範囲で、最高のパフォーマンスを手に入れる」

これこそが、僕のブログのコンセプト。今回のDIYは、まさにこのコンセプトにぴったりでした。

2. メモリ交換とSSD交換のメリット

中古PCをアップグレードするメリットは、大きく分けて2つあります。

  • メモリ増設: パソコンの作業台を広げるようなイメージです。複数のアプリやタブを開いて作業をしても、動作が安定し、スムーズになります。特に、写真編集ソフトを使いながらブログを書くような、複数の作業を同時に行う場合に効果を実感できます。
  • SSD交換: パソコンの「部屋」を広げ、データの読み書き速度を上げるイメージです。起動やシャットダウンが速くなるのはもちろん、写真や動画といった大容量ファイルの読み込みや保存が格段に速くなります。

この2つを同時に行うことで、PCは生まれ変わったかのように「爆速」になります。

3. 実際に挑戦!徹底分解ガイド

作業自体はとてもシンプルでした。特殊な工具は必要なく、精密ドライバーとヘラ(もしくは爪)があれば十分です。

【ステップ1】裏蓋を外す

まず、PCを裏返して裏蓋のネジをすべて外します。dynabook G83/HSは、裏側のネジを数本外すだけで簡単に開けることができました。ネジを紛失しないように、外した順番に並べておくと後で迷いません。

【ステップ2】メモリを交換する

裏蓋を開けると、メモリとSSDがすぐに確認できます。 交換する前にバッテリーの端子を外しておきます。

バッテリー端子の上に保護テープがあるので剥がして外します。

メモリはオンボードに8GB、増設できるメモリスロットは1つで、メモリは両端の爪を外側に押すと浮き上がってきます。あとはそのまま取り外し、新しいメモリをカチッと音がするまで差し込むだけ。作業時間はわずか数分でした。僕は今回、追加購入した16GBのメモリ(約5千円)に交換しました。

【ステップ3】SSDを交換する

最後に撮影していますが、くどいようですがバッテリー端子は最初に外しておきましょう。

SSDはネジ1本で固定されているだけなので、こちらも簡単に交換できました。G83/HSはストレージはPCI3.0ですので僕は今回、元々持っていたSamsung 980の512GB SSD(約1万円)に交換しました。交換後は、PCを起動して新しいSSDにOSを再インストールすれば完了です。

【ステップ4】ついでにファンの清掃とグリスの塗り替え

先にファンを外します。ネジ2本はずして、コネクタも外すと取り外せます。

せっかくPCの裏蓋を開けたので、ついでにCPUファンとグリスの状態も確認しました。中古PCの場合、内部にホコリが溜まっていたり、熱伝導の役割を果たすグリスが劣化していたりすることが多いからです。

見てみると、やはりファンにはホコリが溜まっていました。綿棒やエアダスターで丁寧にホコリを取り除き、CPUとヒートシンクの間に塗られている古いグリスをアルコールで拭き取ります。

新しいグリスを少量塗布し、再びファンを取り付けます。これにより、CPUが効率よく冷やされるようになり、PCの安定性がさらに向上しました。
バッテリーを外すと内部BIOSの時計がリセットされるので修正してOSを起動します。少し立ち上がりまでに時間がかかるので焦りますが、じっくり待ち待ちましょう。

【アップグレードの効果】Before / After

項目アップグレード前(中古購入時)アップグレード後(DIY後)
メモリ8GB24GB
ストレージ256GB SSD512GB SSD
主な用途ブログ執筆、Web閲覧写真整理、簡易的な動画編集も可能に
体感速度たまにもたつくほぼストレスなし
費用PC本体代PC本体代 + 約15,000円

4. 俯瞰して考える:中古PCの賢い選び方と付き合い方

今回のDIYを終えて改めて感じたのは、「中古PCはただ安いだけではない」ということです。

新品のハイエンドモデルには敵わないかもしれませんが、限られた予算で、ブログ執筆や写真整理といった特定の目的に最適化されたPCを手に入れることができます。

さらに、メモリやSSD、バッテリーといった主要なパーツを自分で交換できるPCを選んでおけば、もし将来的に性能不足を感じても、パーツ交換だけで簡単にパワーアップが可能です。これは、PCを使い捨てにするのではなく、「長く大切に使い続ける」というサステナブルな選択肢でもあります。

僕の場合、PC本体とパーツ代を合わせても約35,000円。同じ11世代や第12世代の中古PCと比べてもはるかに安く、それでいて潤沢なメモリを確保できたので、複数のアプリを立ち上げるような重い処理でも、不安なく利用できます。

「お小遣いの範囲で、最高のパフォーマンスを手に入れる」という、僕のブログのコンセプトを体現できたDIYでした。

5. まとめ:中古PCはDIYで進化する

中古ノートPCで心配なのが、やはりバッテリーの劣化ですよね。僕が購入したPCも、バッテリー容量は80%程度でした。

メルカリなどで中古PCを購入される場合は、バッテリーレポートなどで、この点を確認することが重要です。とはいえ、もしバッテリーがヘタっていても、非純正品であれば5,000円程度で新品が手に入ります。リスクも少なく、安心して購入できるのが嬉しいですね。

後はきれいな個体を探すか、安くある程度の状態でも手に入れるかは、あなたの自由です。ブログや写真整理などのサブPCとして使うなら、バッテリー交換を見据えて安価な個体を選ぶのも賢い選択肢かもしれません。

自分でメモリとSSDを交換し、さらに内部までメンテナンスしたdynabook G83/HSは、見違えるほど快適になりました。正直、新品のハイエンドモデルと比べても遜色ないと感じるほどです。

「中古品だから性能が低い」というのは、もう古い考えかもしれません。少しの工夫とDIYで、中古PCはいくらでも進化します。

もし、中古PCの性能に不満を感じている方がいたら、ぜひ自分でアップグレードに挑戦してみてはどうでしょうか? きっと、愛機への愛着がさらに深まるはずです。