
秋が深まり、温かいものが恋しくなる季節になりましたね。 仕事が終わって帰宅した後、秋の夜長にゆっくりと味わうご褒美パスタをご紹介します。
今回のテーマは、なんと**「マツタケの土瓶蒸し」**。 キノコの豊潤な香りと出汁、そして柑橘の爽やかさが混然一体となるあの味を、パスタで再現してみました。もちろん、カボスが余っているならそれを活用する最高のレシピでもあります!
アンチョビの旨味をキノコに吸わせることで、マツタケにも負けないような深いコクが生まれます。
1. 材料(1人前)


白いのがたくさん入ると苦くなります。
| 材料 | 分量 | 備考 |
|---|---|---|
| パスタ | 80〜100g | 今回はガロファロ1.5mmを使用 |
| キノコ | 3種程度 | シイタケ、マイタケ、ナメコなど。2種以上がおすすめ。 |
| ニンニク | 1かけ | |
| アンチョビ | 1本分 | ペーストでも可。旨味の源です。 |
| カイワレ大根 | 1パック(小ぶり) | 飾りと風味付けに |
| カボス | 1個 | 皮(ピール)と果汁を使用 |
| オリーブオイル | 大さじ3〜4 | ソース用 |
| オリーブオイル | 適量 | 仕上げ用(香りの良い良質なもの) |
| 塩 | 適量 | 調理用 |
2. 調理工程(調理時間:約15分)
このパスタの肝は、キノコの風味を最大限に引き出すことと、カボスの香りを飛ばさないことです。
STEP 1:食材の下準備
- キノコ: 石突きを取り、包丁を使わず手で食べやすいサイズに割きます。手で割くことで断面が粗くなり、風味と旨味を閉じ込め、オイルを吸い込みやすくなります。
- カボス: 皮をピーラーで薄く剥き、細かく刻みます(ピール)。実は食べ終わりに絞るため、置いておきましょう。
- 香味野菜: カイワレ大根とニンニクを刻んでおきます。
STEP 2:キノコの旨味を抽出
- オイルを温める: フライパンにオリーブオイルと刻んだニンニクを入れ、弱火でじっくり火にかけます。ニンニクがうっすらと色づくまで、焦がさないように注意してください。
- 旨味を加える: ニンニクが色づいたら、アンチョビ(またはペースト)を加え、溶かしながら香りを立たせます。
- キノコを炒める: 手で割いたキノコを加え、軽く塩を振って炒めます。キノコから水分が出てきてくたっとするまで、じっくりと火を通します。
STEP 3:ソースを仕上げる

- 出汁を溶かす: 茹でているパスタの茹で汁を適量加え、フライパンを揺すってソースと乳化させます。ソースにとろみがつき、キノコの旨味が出汁に溶け込んだら火を止めます。
STEP 4:盛り付けと仕上げ(幸せの瞬間)
- 和える: 茹で上がったパスタをフライパンに加え、ソースとよく混ぜ合わせます。
- 盛り付け: 皿に盛り付け、STEP 1で刻んだ**カボスの皮(ピール)**とカイワレ大根を添えます。
- オイルのひと回し: 最後に、香りの良い良質なオリーブオイルをひと回しします。これが、土瓶蒸しでいうところの「松茸の香り」を演出します。
- 果汁を絞る: 食べる直前に、残しておいたカボスの果汁をたっぷり絞りかけてください。
キノコの豊潤な旨みとカボスの爽やかさ、アンチョビのコクが混然一体となり、口いっぱいに秋の味覚が広がります。この時短で作れる旬のパスタを、ぜひ好きなビールやワイン、日本酒などと一緒にお楽しみください!
SONY α7c/FE 28-60mm F4-5.6 SEL2860


