
肌寒さを感じる季節になると、無性に恋しくなるのが濃厚なクリームパスタ。特に、海のミルクと呼ばれる牡蠣を使った一皿は、冬の週末の「ご褒美」に最適です。
今回は、牡蠣のジューシーな旨味を最大限に引き出すために、ある裏技食材を使います。それは、意外にもえのき茸です。これを丁寧に炒めることで、天然の旨味を凝縮させ、生クリームだけでは出せない奥深い味わいを作り出します。
ショートパスタを使うことで、濃厚なソースがしっかりと絡みつき、一口食べるごとに牡蠣の旨みが口いっぱいに広がる、贅沢な一皿を楽しみましょう。
旨味の秘密:えのき茸を「茶色くする」裏技
このパスタが普通の牡蠣クリームと一線を画すのは、えのき茸の調理法にあります。
えのき茸をただ炒めるのではなく、バターとアンチョビと一緒にじっくりと茶色くなるまで火を入れることで、茸の水分が飛び、香ばしさと強い旨味成分が凝縮されます。
💡 プロのテクニック! この「茶色く炒める」工程は、メイラード反応と呼ばれる化学反応で、食材の旨味と香ばしさを劇的に高める本格的な調理技術です。
これがクリームソース全体の土台となり、牡蠣の味わいを邪魔することなく、複雑なコクを与えてくれます。
材料リスト(2人前)
今回はショートパスタを使います。お好みのペンネやフジッリをご用意ください。
| 食材 | 分量 | 備考 |
|---|---|---|
| ショートパスタ | 160g | ペンネ、フジッリなどがおすすめ |
| 牡蠣(加熱用) | 好きなだけ | 1パック(約150g程度)が目安 |
| えのき茸 | 30g | 2cm程度の長さにカット |
| ブロッコリー | 60g | 小房に分ける |
| 生クリーム | 100cc | 35%ぐらいの濃度がおすすめです |
| バター | 20g | |
| ニンニク | 1片 | みじん切り |
| アンチョビ | 1本 | もしくはペースト4cm程度。旨味のブースター。 |
| 塩 | 適量 | 茹で汁と味付け用 |
| イタリアンパセリ | 適量 | 仕上げに必須 |
手順:旨味を重ねるスマート調理法
ステップ1:パスタとブロッコリーを時短で茹でる

- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を加えます(味噌汁より少し濃い程度の塩分濃度)。
- ショートパスタを投入します。
- ブロッコリーをパスタと同じ鍋に入れ、色鮮やかになるまで(約2〜3分)茹でて、先にザルにあけておきます。
✅ 時短ポイント! ブロッコリーを同じ鍋で茹でることで、鍋をもう一つ使う手間と時間を省略できます。
ステップ2:旨味の土台(エノキ)を作る

- フライパンにバター、アンチョビ、2cmにカットしたえのき茸、ニンニクの微塵切りを入れ、極弱火にかけます。
- 焦げ付かないよう注意深く、えのき茸とニンニクが茶色く色づくまで丁寧に炒めて、香ばしい香りを出します。
ステップ3:ソースを仕上げ、牡蠣に火を通す
- 茶色くなった旨味の土台に生クリームを加え、軽く煮立てて濃度をつけます。
- 少し煮詰まって濃度がついたら、パスタの茹で汁(大さじ2〜3)と牡蠣を加えて、牡蠣に火を通します。牡蠣がプリッと膨らんだら火が通ったサインです。
ステップ4:和えて乳化させ、盛り付け

- 茹で上がったパスタと、先に茹でておいたブロッコリーをフライパンに加えます。
- 火を止めるか、ごく弱火にし、全体をトングなどで良く混ぜてソースをパスタに絡ませます。この工程でソースの乳化も完了し、味が一体化します。
- 皿に盛り付け、仕上げに刻んだイタリアンパセリを飾って完成です。お好みで黒コショーもおすすめです。
まとめ:冬の食卓を飾る、大満足のご褒美
牡蠣の濃厚な磯の香りと、えのき茸の深い旨味、そしてまろやかなクリームソースが絶妙にマッチした、冬にこそ味わいたい一皿です。
手間をかけずに、「えのき茸を炒める」という一工夫で、こんなにも贅沢な味わいになるのは、まさに「賢く暮らす」ための料理の裏技です。
ぜひ、この冬の食卓に、この大満足の牡蠣クリームパスタを取り入れてみてくださいね。

